もっと「コンピュータを使わないシステムを提案」をやるべきだ

何かしらの情報システムを作る時にプログラマーがコンピュータを使わない解決策を提案することには大きな価値がある、といった意味。プログラマーはコンピュータに最も精通しているからこそ、コンピュータを使うべきでない局面を見抜けるのではないか?というような思想を先生は持っていたのだと思う。

プログラマーがコンピュータを使わないシステムを提案してもいい - kagamihogeの日記

すごく大切な視点だと思う。
どうもプログラマを始めとするシステム屋というのはPCの中で全てを解決しようとしてしまう傾向があるけど*1、それが運用していく人にとっては、システム化が最適解ではないこともある。下手にシステム化することで立ち行かなくなる事態は避けるべき。当たり前だけど開発に視点をおかず運用に視点をおけということ。
といっても、ユーザさんの中には「システム化すれば全て解決する」と思い込んじゃってる人もいるわけだ。最近は減ってきてると思うけど。何かの事情でシステム化する方がいい場合も、ただプログラムを書くだけではなくて、それを運用し続ける人の視点に立つことが大切。これは仕事絡みでお世話になったえらい人がいつも言っていたこと。結果的にシステム化しないことで商売にならなくても、真摯に対応することが今後に繋がっていく。


ちょっと前にドリルを買おうとしている人がいて、その人の本来の目的をうまく聞き出して錐の購入を勧めたって話をどっかで読んだんですが、対象のエントリが見つからない。ぐぐってみたらそれなりに有名な話だったらしく、別のエントリが見つかったのでご紹介。「レビットのねじ穴」というらしい。

「顧客が壁に穴をあけるためにドリルを買いたいと考えたとする。この場合、顧客のニーズは4インチの深さの穴をあけられるドリルなのだろうか?実は、顧客は4インチのドリルを買いたいのではなくて、4インチの穴が欲しいだけなのだ。」

NPOにとってマーケティングの重要性って? : ファンドレイジング道場

*1:もちろん自分も含めて