システム保守担当の本質

■ - ( ・ω・)ノ<しすてむ開発。
こちらを経由して、
第2回 ホワイトカラー?ブルーカラー?肉体労働嫌いにSEは務まらない | 日経 xTECH(クロステック)
こちらを知った。酒飲んでたせいもあるんだろうけど、ひさびさにネットでイラっとした。自分のやってる仕事を汚されたように感じた。

システム保守業務を担当している同僚から,「最近は障害がなくて楽だね。ずっとこうあって欲しいね」と笑顔で話しかけられたことが何度かあるが,そのたびに筆者は「馬鹿な事を言うものではない」と叱咤した。冗談ではない。システム障害が激減したら,保守担当のSEはクビになるじゃないか。こいつ,トラブルシューターという仕事の本質を分かっていないな,と感じたものである。

第2回 ホワイトカラー?ブルーカラー?肉体労働嫌いにSEは務まらない | 日経 xTECH(クロステック)

分かってないのはこの記事の著者だろう。障害がないのはいいことじゃないか。システムに関わる人間が自分の食い扶持のために現場の混乱を求めてどうする。それが正しい考え方なら、開発者に定期的にトラブルが起きるソニータイマーみたいな仕組みを組み込んでもらうのすら可なのだろうな。

システム障害あってのトラブルシューターだ。正直な話,完璧に安定稼働してもらっては商売あがったりなのである。トラブルシューター稼業は,SEでありながら,ほかのSEにはない矛盾を抱えた商売なのだ。

第2回 ホワイトカラー?ブルーカラー?肉体労働嫌いにSEは務まらない | 日経 xTECH(クロステック)

ほほう。じゃあ警察官は自分の商売のために事件を起こし、消防士は自分の商売のために火事を起こすんだな?


システムの保守ってのは、未然にトラブルの元を発見して開発者に連絡したり、未然防止ができないのならばトラブルが起きた時にサービスへの影響を最小限に抑える仕組みを考えたりするものよ。ITILとか知ってる?
たしかに全く障害が起きないシステムであれば、保守担当なんていらないだろう。商売あがったりだ。だけど、現実にはそんなもの存在しない。だから保守担当が必要になる。保守をする人間のおかげで開発ができるんだと何故理解できないのだろうか。
システム的なトラブルが起きなくても、ハード的なトラブルはいくらでも起きるだろう。ハードのトラブルは状況によってはシステムにも影響するでしょ?あぁ、この著者がシステムだけ保守してればいい保守のことを言ってるのであればいいけど。


この著者のように自分のことしか考えられない人間が「システムの開発・保守に従事」してたなんて考えるとゾっとする。「システムを安定運用していくためには」という視点がない人間がSEがどうのこうのなんて語ってほしくないね。


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